親鸞教学は「方便引入」の教学

 
親鸞教学は「方便引入」の教学
 

 〇法然上人の教学は「廃立(はいりゅう)」の教学。
  純粋仏道の回復が徹底的に貫かれた。
  したがって阿弥陀仏以外の、天神・鬼神などへの信仰は徹底的に排除された。
 
 〇しかし親鸞聖人の教学は「方便引入(ほうべんいんにゅう)」の教学。

 「願力不思議の信心は  大菩提心なりければ

  天地に満てる悪鬼神  みなことごとくおそるなり  」
     (『現世利益和讃』(十二)/『真宗聖典』東本願寺版 488頁)
 
 「天神地祇はことごとく  善鬼神となづけたり 

  これらの善神みなともに  念仏のひとをまもるなり」
     (『現世利益和讃』(十一)/『真宗聖典』東本願寺版 488頁)
 
 などのお言葉があるように、天神・鬼神をたんに排除するというのではなく、戒めて取り入れるという、「方便引入」の姿勢をとられた。
 
     安富 信哉(やすとみ・しんや)師(大谷大学教授)の講議 
   真宗大谷派・神奈川ブロック聖典学習会『帰三宝偈(勧衆偈)』
              2010年4月26日のノートより