高明寺レポート
魔王の懺悔(化身土巻)
魔王の懺悔(「化身土巻」) 〔抜粋資料〕
「「信巻」の「金剛ノ真心」を獲得して得る現生十種益の第一には「冥衆護持ノ益」が挙げられるが、それを具体的に説くのが「化巻」末の『大集経』からの諸引文である。
少し列挙すれば、『同経』中の「日蔵経」第九念仏三昧品に、仏法帰依の一魔女や眷属が、 若有衆生得聞仏名一心帰依 一切諸魔於彼衆生不能加悪 (若し衆生有りて、仏名を聞くことを得て、一心に帰依せむ。一切の諸魔彼の衆生に於いて悪を加うこと能わず。)(『親全』三三一頁)
と誓い、『同経』第十護塔品でも、魔波旬と眷属とが仏に帰して偈を作り、
諸悪永尽不復生 寿尽帰依如来法 (諸悪永く尽くして復た生ぜじ、寿を尽くすまで如来の法に帰依せんと。
と約し、同『月蔵経」第七諸魔得敬信品で、百億諸魔が仏を礼して、
我等亦当発大勇猛護持養育 仏之正法熾然 三宝種久住於世間 (我等亦当に大勇猛を発して仏の正法を護持養育して、三宝の種を熾然ならしめて、世間に於いて久しく住せしむ。)
と誓っている。 」
(柏原祐泉『顕浄土方便化身土文類」管見〔一九九八年 安居本講講義概要〕東本願寺四〇~四一頁)