高明寺レポート
「悪の思索」〔抜粋資料〕
「悪」の思索 〔抜粋資料〕
「人間の歴史は悪を自覚したときにはじまる、とさえいわれるが、悪の問題は、人間の実存に深くかかわってくる課題である。」
(仏教思想研究会編『仏教思想2「悪」』〔一九七六年〕平楽寺書店 はしがき 一頁)
「悪の問題は、インド古代より仏教思想を通じて、一貫して人間思考の歩みの中核を形成してきた。」
(仏教思想研究会編『仏教思想2「悪」』〔一九七六年〕平楽寺書店 はしがき 一頁)
「悪の概念規定を資料的に分類整理し」
「これ(悪の概念規定)をインド古代における悪の意識の中で掘り下げることからはじめ、
更にインド仏教思想の根幹を形づくるこの悪の諸相を、
更にインド仏教思想の根幹を形づくるこの悪の諸相を、
原始仏教から大乗後期の密教に至るまで、それぞれの時代思想とのかかわりの中で追求していく。」
(仏教思想研究会編『仏教思想2「悪」』〔一九七六年〕平楽寺書店 はしがき 一頁)
「そこでは、悪は善に対してしりぞけられる相対悪から、やがて善・悪を超越し悪を絶対肯定してゆく人間志向の深層にまで、
多角的な論述が展開される。」
多角的な論述が展開される。」
(仏教思想研究会編『仏教思想2「悪」』〔一九七六年〕平楽寺書店 はしがき 一頁)
「この課題は、中国仏教の土壌にあって如何ように展開し、かつ深化されていったか。
これに対して、性善説か、性悪説かという問題提起をめぐって、性起唯浄を建前とする華厳教学と天台性具説という
中国仏教思想を代表する問題意識の中で把える一方、中国一般思潮における悪の位置づけ(後略)」
(仏教思想研究会編『仏教思想2「悪」』〔一九七六年〕平楽寺書店 はしがき 二頁)
「そしてそれがインド仏教以来醸成されてきた末法思想とのかかわりの中で把えられる。」 (仏教思想研究会編『仏教思想2「悪」』〔一九七六年〕平楽寺書店 はしがき 二頁)
「わが国においては如何。
先ず、鎌倉仏教を代表する祖師たち、道元、親鸞、日蓮において、それぞれの宗教体験を通じて如何に悪の問題が自覚され、
純化されていったか。」
純化されていったか。」
(仏教思想研究会編『仏教思想2「悪」』〔一九七六年〕平楽寺書店 はしがき 二頁)
「悪の問題は、ただに人間個人の行為-仏教でいう不共業-なり意識にのみ限られるものではない。
特に、社会-共業-悪が問われる現代にあって、この社会悪の問題を避けて通りすぎるわけにはゆかない。
(…)社会悪の問題に対して、仏教が基本的にどういう態度と姿勢を示してきたか」
(仏教思想研究会編『仏教思想2「悪」』〔一九七六年〕平楽寺書店 はしがき 二頁)